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ベーチェットびょう

皮膚や粘膜に慢性的な炎症を引き起こす全身性の炎症性疾患です。特徴は、口腔粘膜の再発性アフタ性潰瘍、外陰部潰瘍、皮膚症状、眼症状、以上の4つが主症状で、アフタ性潰瘍は大多数の患者さんに発症しています。
この4つの主症状に加え、関節炎、血管病変、消化器病変、神経病変、副睾丸炎等の副症状が表れます。
日本では北海道や東北に患者さんが多く、世界的には地中海から東アジアにかけて患者さんが多く見られます。このためシルクロード病とも呼ばれています。

イラスト

病気の傾向

かつては男性に多い病気でしたが、近年では発症にほとんど性差はないようです。しかし、男性の方が重症化する傾向にあり、とりわけ神経病変、血管病変は女性よりもはるかに高くなっています。
発症は20歳~40歳に多く、30歳前半にピークを迎えます。病気の原因は不明ですが、何らかの内因(遺伝素因)に、感染病原体や環境因子といった何らかの外因が加わり、炎症を引き起こすと考えられています。

主な症状

  • 口腔粘膜の再発性アフタ性潰瘍

    唇や頬粘膜、舌、歯肉、口蓋粘膜に境界が鮮明な円形の潰瘍ができます。

  • 皮膚症状

    下肢や前腕に結節性の紅斑様皮疹ができ、痛みを伴います。ニキビに似た皮疹が顔や頬、胸部にできます。

  • 外陰部潰瘍

    男性は陰嚢や陰茎、亀頭に。女性は大小陰唇、膣粘膜に、それぞれ痛みを伴う潰瘍が見られます。

  • 眼症状

    とても重要な症状で、ほとんどが両眼に発症します。前眼部と後眼部に病変が表れ、障害が蓄積されると失明することもあります。

治療

ベーチェット病は病状がとても多様なので、単一の治療方法はありません。炎症を繰り返す病気ですから、虫歯予防などの口腔ケアと疲労やストレスを蓄積させないような生活習慣が大切です。
治療は各症状の重症度によって変化しますが、ステロイド剤や免疫抑制剤、生物学的製剤といった薬物療法が中心となります。
近年ではゲノム遺伝子解析が進み、ベーチェット病が免疫異常による炎症性疾患であることが判明。こうした研究が新しい治療法の開発に役立つものと期待されています。

参考資料
難病情報センターホームページ(2018年12月現在)