「 リウマチ・膠原病は 」 通院はもちろん、自宅でも 治療できる病気です!

成人せいじんスチルびょう

子供のスチル病に似た症状で、16歳以上に発症する疾患をこう呼びます。膠原病に含まれますが、1971年に報告された比較的新しい病気です。
関節痛、高熱、皮疹の3つが主な症状で、患者数は女性が男性の3倍となっています。16歳以上の発症ではありますが、日本での平均発症年齢は46.5歳でした。
原因は不明ですが、白血球の一部の単球やマクロファージなどの細胞が活動して炎症物質を大量に生産するためだと考えられています。

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病気の傾向

2011年の厚生労働省の調査では、人口10万人あたり3.9人の患者さんがいるという結果が出ています。16歳未満でのスチル病の発症は5%程度で、家族歴のある患者さんはほとんどいませんでした。
この病気は、39度以上の発熱が1週間以上、関節痛が2週間以上、定型的発疹、80%以上の好中球増加を伴う白血球増加という4つの大項目の2つ以上と、4つの小項目、3つの除外項目を含め、合計5つ以上が該当する場合に「成人スチル病」と診断されています。

主な症状

関節炎、高熱、皮疹のほかに喉の痛み、リンパ節の腫れ、肝臓や脾臓の肥大がおこります。また、薬によるアレルギーも起きやすくなります。血液検査ではCRP(炎症反応)が高い数値を示し、白血球の増加や肝機能障害等が見られます。とりわけ血清フェリチンが著しく増加するという特徴があります。
合併症の主なものとしては胸膜炎、心膜炎、間質性肺炎等が挙げられています。また、頻度は高くないものの重篤な合併症が起こる場合もあるので注意が必要です。

治療

炎症を抑制するための治療が基本となります。一般的には副腎皮質ステロイドを使用して寛解を目指します。しかし、炎症が十分に治まらない時はステロイドパルス療法や免疫抑制剤の併用療法が用いられています。
病気の経過に関しては、単周期性全身型や自然寛解を示す、多周期性全身型(同様の症状を繰り返す)、慢性関節型(高熱や強い炎症は抑えても関節炎が持続)の3タイプがあります。これは注意深く経過を観察しながらどのタイプに該当するかを見極めます。日常生活では感染症に注意が必要です。

参考資料
難病情報センターホームページ(2018年12月現在)