人体のタンパク質であるコラーゲンに障害や炎症を引き起こし、全身にさまざまな疾患を発症させる病気の総称で、女性に多く発症するのが特徴となっています。具体的な症状としては、発熱や関節炎などの全身症状と皮膚や筋肉、各種の内蔵症状の2つに分類され、遺伝的な要素と環境的な要素が関係するといわれています。

膠原病にまつわる代表的な病気と症状
- 関節リウマチ
発熱、関節痛、筋肉痛、体重減少
- 全身性エリテマトーデス
関節痛、発熱、浮腫、皮膚の色が蒼白か紫、赤へと変調するレイノー現象
- 原発性抗リン脂質抗体症候群
発熱、関節痛、筋肉痛
- 全身性強皮症
発熱、関節痛、筋肉痛
- ベーチェット病
くりかえす口内炎、ぶどう膜炎などの目の症状、皮膚炎
- シェーグレン症候群
口の渇き、目が乾く、風邪を引きやすい、関節痛や筋肉痛
- 皮膚筋炎/多発性筋炎
筋力の低下、発熱、筋肉痛、関節痛
- 混合性結合組織病
全身性エリテマトーデス、強皮症、多発性筋炎等の症状が混在。レイノー現象、手が腫れ、肺高血圧症の合併
- 成人スチル病
関節炎、高熱、皮疹、のどの痛み、リンパ節の腫れ、薬へのアレルギー等。
- 血管炎症候群
全身倦怠感、発熱、体重減少、腎臓や肺の障害、喀血、息切れ、関節痛、筋痛、皮疹等。
治療は自己免疫反応と炎症の抑制
症状が発生する体の部位や、その症状は人によってさまざまです。治療の基本は通院による治療とお薬の服用で、一人ひとりに最適な治療が必要です。